衣類について

衣類に関して


靴と衣類に関しては最低限の装備です。

 

よく言う例えとしては

「雪国を車で運転するのにスタッドレスタイヤ履かずに事故したらどう思いますか?」

って部分でこれくらいは最低ないとダメでしょ?

って準備不足にも程があるって部分です。

 

特にここ最近では速乾性の衣類が安価に普通の衣類と変わらない値段でそこら中で販売されるようになりりました。

 

一昔前は、速乾性衣類は登山用品店などで安い物で一着5000円上下と着替え併せて4着買ったら2万か。。。orzって時代でした。

 

それが今では数百円から売っています。
選ばない部分として考えられるのは化繊アレルギーとか皮膚疾患がある人くらいしか考えられません。

 

ちなみに昔から使われていて、この手の化繊が目指している性能の天然素材がウールで確かに機能的には最高なのですが、ウールは基本的におしゃれ着洗い用の専用洗剤で洗わないと縮んでしまいますので、数日間の臭くなっても自分だけ(ウールは臭いにくいですけどね)の登山では良いのですが、40日間の地元住民など人とのふれあいがある遍路にはウールは不向きです。


と言うことで、最低限の条件として速乾性の素材で抗菌防臭加工品がいいでしょう。

「臭ってもいいじゃないか、お遍路だもの」<相田み○お調に言った所で、自分が良くても周りの人は迷惑ですよね?今は昔と違い数百円で買える世の中になったんですから、最低限の装備と言えますよね。

 

もっとも大事な部分は肌に触れる部分。
避けたい条件は汗をかいて、休憩時等に体を冷やすことを避けたいです。

 

夏場ならクールダウン効果を期待したいです。
と言うわけで、汗をかいて体を冷やす綿はダメです。

濡れたら乾きにくく重くなってゴワゴワするジーンズなんか最悪です。

 

遍路は歩いている以上発熱しますので、常に汗で濡れている状態になります。

その辺をよく認識したらより理解していただけると思います。
と言うことで化学繊維が遙かにラクに歩けます。

 

ちなみにコレも洗脳なのでしょうが、夏場でも長袖の方が「涼しい」です。

日焼けの皮膚へのダメージは元より日光から来る熱やそれから来る体力消耗の方が大きな問題になります。

 

なので、遍路には年中長袖です。

 

長ズボンに関しては、日焼けはもとより、草木からのダメージ半ズボンの裾が膝裏の柔らかい皮膚に繰り返し当たることによって起こる痒み、汗疹、湿疹なども有りますので、いろんな角度から見ても半ズボン単体ではオススメできません。タイツを履けばすべての問題は出てこないと思います。


下着のパンツはもう一点条件がありまして股ずれになる人がけっこういます。

これは男性の方がなりやすいようですが、太っている方がなりやすいですが、骨格や股の筋肉の付き方の問題もあり、誰でも可能性は有ります


それが下着によってかなり左右される部分があるので書いておきます。
ダメなのは綿のトランクスが一番ダメです。化繊のブリーフやボクサートランクスなどのピタッとしたものが良いです。


遍路は股ずれとマメとの戦いだったりしますので、もしなったら、即実行して下さい。


必須項目として「長袖」「長ズボン」です。
そこはタイツがラクに歩けるようになります。

ユニクロのヒートテック、しまむらのファイバーヒート、アルペンのiヒート、グンゼのホットマジック、ミズノのブレスサーモ、モンベルのジオラインは実際試してみました。


値段的に少しでも押さえたいのであれば、しまむらのファイバーヒート、グンゼは肌触りが一番良いです。


濡れたときに抜群にヒヤッとしないのがモンベルのジオラインでした。
常に濡れている状況なので、40日間を考えるとジオラインは3000円で昔の山用の化繊のアンダーの値段を知っている物としては安い買い物だと思うんですけど、逃げ場のない山とは違って街中歩く遍路だから安物でも良いんじゃないって考え方もできるし、40日間歩くんだから良い物買ったらって考え方も出来るので、そこはお任せします。

 

いちようウチでも売ってますが、在庫あんまりないので確実なのは要予約です。


タイツは、空気の層を皮膚の上に作り暑い時は、涼しく、寒い時は上に防風の物を一枚羽織るだけで暖かく高機能皮膚みたいになります。(あ 言い過ぎたかなw)
でもさ、今でも登山ではアンダーが重要って言われるし、本当のおしゃれは見えないところからです!


とアンダーの重要性がわかって頂いたところで、アンダーの下のタイツが有れば半ズボンでも良いのですが、下のタイツ無し、半ズボン嫌な人は山用の速乾性のストレッチの利いたパンツ!なんて言いません。

しまむらのジャージ1000円くらいで十分です。中学、高校の時に使っていた使い古したのでもいいくらいです。


確かに山のズボンはちょっといいヤツだとベンチレイターとか付いてていいのですが、まぁ1万円くらいする。何の機能もない安いものでも5千円くらい。


そこにお金使うならアンダー強化した方が遙かにラクになると言う意味では賢いです。


ちなみに遍路回ると特にアウター系はボロくなるんで、消耗品です。
山やってる人にこれを言うと「あーそう言えばー」ってなりますが、

 

ほらほら「山小屋のオヤジってみんなジャージじゃん」安くてわりかし高機能素材なんですジャージw


もちろんお金に余裕がある人ならどうぞどうぞ!

そりゃ良い山ズボンの方が快適ですからw

 

半ズボンを選ぶ場合はマラソン用のペラペラ半ズボン等がかさばらなくて軽くていいです。

 

後は寝るとき用の替えのTシャツの基本は2セットです。

 

下着のパンツ2枚アンダー歩き用上下歩きようのジャージとTシャツ(ほしい人)就寝着の半ズボンとTシャツ肌寒い時ならアンダーを上下2セット持ったら良いと思います。

ちなみに速乾性のアンダーなら真冬でも脱水後乾かさずにすぐ着て着干し出来るはずです。


その辺は遍路の最低条件で着干しがどうしても嫌って言ってる人たまにいますが、おそらく速乾性の物を着たことがないのかもしれません。やってみて下さい。ジオラインはほとんど感じません。

他の安いものでも最初の数分少し冷たいかも知れませんが歩いて発熱しだしたら全くもって大丈夫だと思います。


春秋のまだ寒い時の3月4月10月11月12月でしたら、薄手のペラペラウィンドブレイカーを一枚ザックの雨蓋に挟んでおいて、止まったらすぐに着て筋肉を冷やさないように保温する事をオススメします。

 

本当に寒いのであれば耳が冷たくなると思われるので耳当てのバンドタイプの物があると良いかと思います。


冬場はほとんど遍路に出る人はいないでしょうがいちよう書いておきます。


首を冷やすと一気に寒く感じるので、ネックウォーマー
手袋は100円ショップの化繊の物で破れたら捨てれば良いでしょう。
後はレインウェアの上だけ防寒着と雨具兼で持っていくと良いと思います。

 

おそらく朝方しか使わないと思いますが、防風するだけで遙かに暖かくなります。

 

宿に着いたときの薄手のダウンジャケットフリースよりコンパクトになるので、それだけの理由でダウンに深い意味はありません

 

後は寒かったら一生懸命歩いたら発熱します

 

いつでも逃げれるタクシー呼べる状況です。

寒かったらその変で何か売っているはずなので、買えば良いでしょう。
それより寒いかな?どうかな?っていらない防寒着もって重りを持っている方がナンセンスです。


靴下は靴と足の間でクッション材の役目をするので、山用の中厚手くらいの厚みがあると靴擦れ防止にもなるし、良いかと思います。


そんな訳でウチで売ってるので物売りみたいになるので言いにくいのですが、アンダーのジオラインを是非一度試して見てもらいたいんですが、アンダーだけは実際使ってもらわないとわかりにくい部分なので、まぁ一度だまされたと思って、でも、所詮遍路、されど遍路、難しいなw
最低限化繊のアンダーは用意して下さいね。

そうするとラクに回れますよ、