遍路において一部の人からは、ここで出している情報とは全く違った事を言っている人たちがいることは事実です。
私たちも彼らの廻り方は理解していますし、否定もしていません。
何度も言いますが、ここで書いている事の条件として「がんばったら誰でも出来るレベル」でポイントは「がんばる」人が対象なんです。
それが分かれば、自分のペースに落とし込みがしやすいから「がんばったら誰でも出来るレベル」で話を進めているのです。
最低限の装備以上の装備ではその装備の量がすごく変わってきます。
その理論についてまずはこれを知っていただきたいと思います。
少し厳しい言い方に聞こえてしまう部分もあるので、今まではお四国ゲストハウス内でのみ、がんばることを本当に目指している人にしかお伝えしていなかった部分だったのですが、こうして全体に公開した方がより多くの人に装備を持っていくことについてより深く理解して頂けると思い書いていきます。
前にも言いましたが、登山家の世界では現人神の山野井泰史さんが言っています。
「足りないのではと思うくらい大胆に荷物を減らせば、スピードはあがるし、大自然を強く感じられる。エキスパートになるにしたがい、体につけるものは少なくすべき」
これは、一歩間違うと簡単に死んでしまう何千mの世界での話です。
助けは来ません。
ヘリも飛ばない状況での話です。
いっさい甘えられない世界での話です。
遍路は山登りでもないし、甘えれる状況下です[だからこそ]極限まで荷物が減らせます。
みなさんは山のエキスパートを目指しているわけでも、ないことは十分知っています。
ただ、そこでほとんどの人がいらない装備にあふれて、その重量によって結果的にいらない苦労をしている人が大勢います。
大勢じゃなくて、ほとんどの人です。
もう少しかみ砕いて説明すると、こうなります。
悪循環
少し肌寒い一番歩きやすい時期俗に言う遍路シーズンでは、
歩くことは運動ですから発熱します。>重量が重い>体力の消耗が早い>疲れやすい>休憩が多い>体が冷える>筋肉が冷える>歩きにくくなる>寒くなる>防寒着が必要>重量の増加>より体力の消耗が早い>疲れる>・・・・・・・・
と言うように、ゆっくり歩き出したら、ゆっくりスパイラルにはまります。
逆に好循環は、
歩くことは運動ですから発熱します。一所懸命歩くと発熱する>寒くない>防寒着がいらない>荷物が軽くなる>より疲労が少なくなる>より距離を時間を歩ける>休憩時間が少なくなる>歩いていると発熱する>防寒着がいらない>・・・・・
好循環のスパイラルに入ります。
ここまではっきり書くと分かって頂ける人も多いかと思います。
それでもみんなが口をそろえていいます「だけどイザと言う時のために、、、」イザと言う時は基本的に来ません。
イザのレベルにもよりますが、生死を分けるイザは無いと言い切れるでしょう。
タクシー呼んでください。歩行の計画、プランニングをよく理解して実行していけばないです。
重箱の隅をつつくような言い方をしたらあるかも知れません。
そんな人に聞きます。
地球には巨大な隕石が落ちて壊滅する可能性はあります。
それを考えて生きていますか?
ただ、遍路においてはしっかりと準備したら、少なくてもここに書いてあることを、半分でも理解していただいたら、まずないです。
何が本当に必要なのか?
必要かも知れないものは、まず要らないでしょう。
そこは、必要になった時に買える環境の中にいます。
そもそもタクシーで逃げれます。
だからこそ極限まで荷物を減らすことをオススメします。
わざわざ高いお金をかけて重量でしかない、不必要な装備はそろえなくてもいいです。
変な広告や本に惑わされずに、変にあれも必要、これも必要と洗脳されずに「原点は荷物が無いこと」そこに持つと言うことが加わると強く意識してください。
そう言った意味でも、本当に必要な荷物以外は「煩悩」です。
煩悩を振り払って歩きましょう。
煩悩は「苦」を生みます。
ラクに歩くことだけを真剣に考えたら、誰でも今すぐできることは軽量化なんです。
軽量化する為のプランニング、歩行技術、補給の仕方、それをやるために、ロケーションをしっかり知って歩いていけば、大したことないんです。