善根宿の一生

善根宿の一生


ここには少し複雑な問題があります。

 

もうだいぶネタバレしてきていますが、中には「お遍路さんは良い人しかいない」って

これもまたマスコミの洗脳がある部分もあって遍路の実体も知らずにやり出す善根宿のオーナーにも原因があると思いますが、、、

 

こんなケースが良くあります。

 

ちなみに善根宿の情報はすごく流動的です。出来ては辞めの繰り返しです。

ある人の良い老夫婦が定年もして、何か社会貢献的なボランティアをしようとして「この小屋(車庫など)をお遍路さんにお接待で善根宿にでもしよう」って思う訳です。

 

でも、遍路の実体を知りません。

乞食、詐欺、犯罪者も中にはいます。

何日もお風呂に入ってないような臭い人もたくさんきます。

そんな人ですから、お遍路同士での窃盗、暴行、喧嘩、などなど問題を起こしたり、設備や備品を盗まれたりも少なくないです。

 

そして、当然の事ながら維持費もかかります。

電気代、水道代、トイレの維持管理などなど、思った以上に経費がかかります。そもそも物件には固定資産税もかかっています。

 

それでも、そもそもが「人の良い人」がやっていますので「心を削って」維持するわけです。

 

そこで、宿泊した人の中には遍路目線で「みんなの(遍路の)役にたつじゃんね」ってネットや口コミで公にしてしまう人もいます。

善根宿のオーナーはますます忙しくなります。
毎日とっかえひっかえいろんな人が来ます。

金銭的にも肉体的にもますます負担が増えていきます。

 

公にした人は公にして良いのかちゃんと善根宿のオーナーに確認したのか?オーナーは公にするリスクをどれだけ理解されているのかわかりませんが、公になるわけです。

 

それに加えて、一般人の乞食化した遍路から他の善根宿と比較されてあそこの設備がよかったとか悪かったとか、、、そもそも無料でどうのこうの言われる筋合いないんですが、、、みたいな状況だったりもします。


それでも休み無く、変な人来ても、物盗られても、問題起きて警察呼んだりしながら、「魂削って」やるわけです。
そもそもが人の良い人ですから、

 

そして、収容人数オーバーだったり、休みだったりする時には、そこを宛にして歩いてきた遍路が、泊まれないとわかるとその周りで所かまわず野宿しだしたりします。

 

そうなんです。

善根宿が出来るとその周りの住民も巻き込んでしまい荒らしてしまうんです。

 

オーナーは何度も言いますが本当に人の良い人だったりします。

 

自分達だけが心削っても中には良い遍路も来るしで、それを心の支えにやるのですが、そこに近隣への迷惑が絡んでくるとどうでしょう?

 

閉めますよね。

 

ただ、辞めたからって負の連鎖はそこで終わらないのです。

 

一度リスト化して、ネットに載った物件はその後しばらく消えません。
乞食は前にも書いたように、自分に都合の良い情報だけで物事を判断する性質があります。

 

「あるって聞いてるし、まぁ何とかなるわ」って結局良い人捜して、見かねて助けてもらうことに期待して回ります。

 

しばらく、数年はその辺りは荒れるし、地元住民は負担が強いられ、何より善根宿のオーナーさんが閉めたのにも関わらずご近所に後ろめたい気持ちで過ごさないといけない状態になります。


もちろんこのストーリーがすべてとは限りませんが、本当に高齢で辞められる方もいらっしゃったりいろんな状況はありますが、少なくても中にはある本当の姿だと言う残念な話だと言う部分で認識していただきたいなと思います。

 

マナーアップ遍路よろしくお願いします。

 

一つ質問します。あなたは、見ず知らずの人を毎日とっかえひっかえ自宅に泊めれますか?

 

善根宿のオーナーさんに感謝の気持ちは返せていますか?

世の中ギブアンドテイクです。